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【書籍】プレゼンテーションzen

遅ればせながら、「プレゼンテーションzen」を読みました。

プレゼンテーションの書籍に、「ホールブレイン:全脳」という言葉が出てくるとは。
「マインドマップ」という言葉も発見。ニヤニヤしながら読んでしまいました。

Zen.jpg

「プレゼンテーションzen」は、
プレゼンテーションのデザインと伝え方のアイデアをまとめた書籍です。
タイトルの「zen」は、日本の「禅」に由来しています。

禅寺のもつ、シンプルであるがゆえの美しさ。スペースとの調和。
その精神をプレゼンテーションでも実践することが本書の一貫したテーマです。


読み始めてしばらくすると、
「PowerPointのお粗末な現状」という見出しが目に飛び込んできました。

思わず苦笑い。

一般的なプレゼンテーション用スライドは、
現在、ほとんどがPowerPointで作られています。

PowerPointに収納されているテンプレートは、とても華やかでじつに美しいです。
1枚の絵として見ると確かに美しいのですが、
それが背景になって、何枚も繰り返し使われると、途端にけばけばしくなります。
背景デザインがやたらに主張して、肝心の文字は小さくなってしまいます。

そこへきて、1枚のスライドに大量の文字(箇条書き)を盛り込もうとするから
ますますフォントサイズが小さくなってしまいます。

結果、制作者には作りやすいけれど、
閲覧者にはじつに読みにくいスライドができあがってしまいます。


こういったPowerPointのデザインが好きではないので、
某所からPowerPointの.pptファイルが送りつけられてくると、
すぐさまKeynoteで開いて、Keynoteデータに変換してしまいます。

さらに、Keynote上でマスターページのデザインをすべて変更し、
スライド効果を削除し、フォントやサイズも修正して
文字量を減らして空間を増やして、最終的なスライドデータを仕上げています。

「プレゼンテーションzen」を読んでいたら、
「まだまだ甘い。もっと積極的に大胆にそぎ落とす必要がある」と痛感しました。

サンプルとして紹介されていた高橋征義氏の「高橋メソッド」や
ガイ・カワサキさんによる序文。なんとわかりやすいこと!


それに、もう1つ発見。

スライド制作の一歩手前、アイデアをまとめるときは、
他のどの方法よりも、いわゆる「ラフ描き」の手法がフィットしました。

もちろんこれは、当方がラフ描きを20年以上やっていて、
ラフ描きそのものに慣れ親しんでいる側面も大きいとは思います。

しかし、やみくもに何から何までマインドマップである必要はまったくない、
そこだけは改めて感じてしまいました。なにごとも適材適所、です。


「プレゼンテーションzen」は、
スライドを制作している方々に、ぜひ参考にしていただきたい1冊です。

あれもこれも詰め込む方式から、
シンプル is ビューティフルなスライドへ。

zenの世界をご堪能ください。


プレゼンテーションzen
出版社:ピアソンエデュケーション
発 売:2009/9/7
ISBNISBN-10:4894713284
ISBN-13:978-4894713284 

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編集者&著者 茂木葉子
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