WASABI、和楽器を弾くワークショップ

12月26日、WASABIのワークショップが行われた。
WASABIは、津軽三味線"吉田兄弟"の吉田良一郎さん、和太鼓&鳴り物の美鵬直三朗さん、尺八の元永拓さん、箏の市川慎さんによる和楽器ユニット)

ワークショップでは、津軽三味線、和太鼓、尺八、箏を実際に弾いて練習した後、みんなで「ソーラン節」を合奏するという。

子供たちも含めて約30名が集まったが、ほとんどの人が和楽器を演奏するのは生まれて初めて。さてさてうまくできるかな?

WASABIのワークショップ



まず最初に、それぞれの和楽器の概要紹介。

[尺八]
尺八には、真竹(マダケ)が使われている。
日本に尺八が伝わったのは1400年前(奈良時代)、使ったのは虚無僧たち。音楽に使われるようになったのは100年ぐらい前。
尺八には、前に4つの穴、後ろに1つの穴がある。穴の押さえ方で音が変化する。さらに、首の振り方でも音が変化する。(首振り三年...^^)

[箏]
箏には、桐の木が使われている。中は空洞になっていて、見た目より軽い。
13本の弦が張られていて、1本目から10本目までは「一」から「十」、11本目は「斗:と」、12本目は「為:い」、13本目は「巾:きん」と、それぞれ名前がついている。
箏柱(ことじ)を動かすことで、音を変化させる。右手の親指、人差し指、中指に、それぞれ「爪」をつける。この爪で弦をはじいて音を出す。
形が龍に似ているところから、筝の各パーツには「龍頭:りゅうとう」「龍尾:りゅうび」「龍角:りゅうかく」と、龍の姿になぞらえた名前がついている。

[和太鼓]
和太鼓は、最初は、時間を教えるためのものとして使われていた。中は空洞になっていて、両側に皮(牛皮)を張って音を反響させる。
西洋の太鼓は、リズムを刻むために使われる。一方、和太鼓は、情景描写のために使われる。たとえば、波の音を表現する「波音:なみおと」や、しんしんと降る雪の様子を表現する「雪音:ゆきおと」など、太鼓の叩き方で季節や場面を表現する。

[津軽三味線]
三味線のルーツは、600年前、中国の弦楽器「三弦:サンシェン」から。サンシェンはバチを使わず、皮には蛇の皮が使われる。
そのサンシェンが沖縄に入り、一回り小さくなって「三線:サンシン」となった。大阪の琵琶奏者によってさらに改良され、演奏に使われるようになったのは江戸初期のこと。
三味線には、「細棹」と「太棹」がある。東京より西は細棹を使い、東は太棹を使う。津軽三味線には太棹が使われている。津軽三味線は速弾きも行うため、バチは小さい。バチにはべっ甲が使われる。
三味線は、ギターのようにフレットがないので、押さえる場所がわかりにくい。さらに、バチは太く、弦は細いので「弾きにくい」とも。また、普通の三味線はほぼ一点をつま弾くのに対し、津軽三味線は強弱を表すためにバチを左右に動かす。これにより、ますます難しいとされる......。

(えぇ? そんな難しい楽器を、本当に弾けるようになるの??)


そしていよいよ、それぞれの楽器に初めて触れる時間がやってきた。

まずは和太鼓。和太鼓は、音の高さの順に並んでいる。左側が高音、右に行くほど低音になる。音によって、皮の張り具合も変化する。左側はぴたっと、右にいくほどぼよよ~んとなっている。これは実際に叩いてみると、ますます顕著(ほぉ)。

尺八は、音が出るときは心地良い音色が出るのに、いったん出なくなると、ずっと出なくなる(慌)。ほんのちょっとした角度の違いで、出たり出なかったりする。指で穴をふさぐとますます角度が違ってくる。この角度を身体に覚えさせることが上達のコツなのかも。

筝は、つま弾いてみたら、思ったよりも難しかった。爪の使い方が危うい。サイズが合っていなかったのかな。外側へつま弾き、内側へはじき返す動作がかなりぎこちない。
でも、その音色はとても心地よい。すごく癒される音色だな、やっぱり。

津軽三味線は、想像していた以上に重かった!
バチをもつ右手の角度は鋭角的で激しいし、指の押さえ方も独特、左手で支える棹も重くて、右手を気にすると左手がおろそかに、左手を気にすると右手がおろそかになってしまう。つま弾くリズムはすごくシンプルなのに、真ん中の弦のみはじいて戻す動作が、思っていた以上に難しい。何度も飛ばす、何度も音抜け(焦)
.....こんな難しいことを、涼しい顔でやってのけつつ、複雑な音色を聴かせてくださる良一郎さん&健一さん。あなた達はやっぱりすばらしい(^^)


WASABIの皆さんは、小学校や中学校を回って学校公演を行っている。
そのときにもワークショップをなさっているのだろう。4人とも教え方に慣れていて、すごくウマイ。特に美鵬さんは「じょうず、じょうず♪」とつねに褒めて励ましてくださって、緊張感がほぐれたお客さんも多かったと思う。
なるほどだから、美鵬さんがいつもライブのMCをなさるのね......と妙に納得。

wasabiワークショップ


ひととおり練習した後、一番弾きたい楽器のところへ集合する。もちろん津軽三味線である。吉田兄弟ファンなのだから、このチョイスは当然といえば当然でしょう(笑)。

使わせていただいている津軽三味線は、良一郎さんの津軽三味線である。使われている紅木が高額なことを知っている。べっ甲も皮も高額であることを知っている。「あまり力を入れられない」とか、「力みすぎて壊しちゃまずいぞ」とかとか、そういうのもつねに頭をよぎってしまう。

演奏が始まると、相変わらず左手と右手がぎくしゃく。音は抜けるわ、押さえる場所も間違っていて音が狂っているわ(慌)。でもまあ、なんとか最後まで弾くことは弾いた。
自分の楽器演奏に集中しすぎてしまうと、周囲の音が何も聞こえなくなってしまう。自分の音色を聴きつつ周囲の音色も聴けるようになるのは、練習量がモノを言いそう。
だからまあ、1回目にしては上々ということで(笑)。とても貴重で、かつ楽しいひとときになった。

またいつか、ワークショップがあるといいなあ。
そのときはもう少しリラックスして弾きたい。きっと今回よりはうまくいく......と思う。......のような気がする。
教わったことを活かして、イメージトレーニングもしておきますので、ぜひまたチャンスをくださいね、WASABIの皆さま^^


さて、そのWASABIの皆さんは、2013年1月13日、調布市文化会館にてライブを行う

今日こうやって実際に演奏を体験したことで、今までとも違った気持ちで和楽器たちの演奏を堪能することになりそう。来年1月13日のWASABIライブがますます待ち遠しく、さらに楽しみになった。

WASABIの皆さま、スタッフの皆さま、
貴重な体験を、ありがとうございました!

またいつか、2回目のワークショップを開催してくださいね☆