福山雅治ライブ......もういいのでは?

福山雅治ライブ@東京ドーム。

演出・演奏・編曲は派手で豪華。
主役のエネルギーは低い。

アンバランスが際立ってしまったライブでした。


  • 福山雅治(Vo、Gt)
  • 井上鑑(Key)
  • 山木秀夫(Drs)
  • 高水健司(B)
  • 今剛(Gt)
  • 小倉博和(Gt)
  • 三沢またろう(Per)
  • 竹野昌邦(Sax)
  • 金子飛鳥(Vn 1st)
  • 矢野晴子(Vn 2nd)
  • 志賀恵子(Vla)
  • 多井智紀(Vc)
  • ルイスバジェ(Tp)
  • 鍵和田道男(Tb)
  • 田中雪子(Chor)
  • 松本英子(Chor)  [敬称略]


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15名ものサポートメンバー。福山ライブでも史上初の人数だそうな。
しかも、日本有数のミュージシャンたちが勢揃いしています。
豪華な演奏でした。贅沢すぎるぐらい贅沢な演奏......


特に、金子飛鳥さんの参加は非常に納得します。飛鳥さんの音色が入ると空気感が変わります。
要の箇所で、素晴らしい音色を奏でてくださいました。

音楽監督 井上鑑さんと金子飛鳥さんは、30年以上の音楽仲間。
1の指示で、100にもなって返ってくるような間柄。
二人で奏でた音楽は数知れず、素晴らしい音がたくさん生まれています。

鑑さん&飛鳥さんお二人によるソロ演奏は、さすが長年の阿吽の呼吸。
生で聴けて大満足でした。

飛鳥さん、ありがとうございます☆


「クスノキ」は、ストリングスVer.のほうが断然よい

「クスノキ」は、ライブツアー中は、福山さんの歌+鑑さんのピアノVer.で演奏されていました。
しかし、今のエネルギー値は鑑さんのほうが数倍高いので、福山さんは完全に食われていました。

モゴモゴもそもそ、何を歌ってるんだかまったく聞き取れない歌声......(↓)
パワフルなピアノ演奏(↑↑↑)

井上鑑さんファンの自分にはダイナミックで主張が強いピアノ演奏は大歓迎でしたが、福山さんファンには物足らなかったことと思います。

今回のストリングスVer.では、その部分が緩和されていました。

「クスノキ」のデモの時点ですでに、鑑さんの脳内には「ストリングスVer.のイメージが浮かんだ」のだそうな。
しかし、福山さんは「いいですねえ・・・」と応えるだけで話はそれ以上進まず、CD化されたのは別バージョンでした。

今回のストリングスVer.の生演奏を通じて、
鑑さんのイメージのほうが際立っていたことを証明する形になりました。


迷走を続ける昨今の福山雅治曲

ここ数年の福山さんの曲は、詞がムムムで、まったく共感できません。

曲は昭和、詞は早口言葉で聞き取れないし、モニタで読んでいてもよくわかりません。
「どういう意味なんだろう? 何を言いたいんだろう?」と考えているうちに、次の画面が畳み掛けられます。曲が進むにつれて、釈然としないモヤモヤが積み重なっていきます......。

詞を盛り上げようとして鑑さんの編曲はますますパワフルになり、「井上鑑 節」が炸裂しています。
結果、さらに難解になって、一度聞いたくらいではまったく理解できません。

「あ、このフレーズ、いいなあ」と思う瞬間が、なし。一度も。

隣の人は、アクビを連発。


後半、盛り下がり

後半になって、着席したり棒立ちの人が多くなったのは、このあたりが原因と思われます。

「後半、盛り上がっていきましょう!」どころか、盛り下がりました。

タイアップ曲だからという言い訳はできるでしょうが、それにしても、です。
以前の「盛り上がるライブ」を経験しているだけに、この差はすごくしんどかったです。

「その笑顔が見たい」の曲で客席が一瞬映し出されましたが、笑顔の人は皆無でした。
WOWOW用には仕込みを入れたでしょうけれど。


コール&レスポンス、またもやPeterライブのマネ

近、自分はPeter Gabrielさんのライブ映像を頻繁に観ています。

Peterさんは懐の深い声でお客さんを十二分に惹き付けます。「人」としても魅力的。
すごく楽しいので、何度も観てしまっています。一日中再生していても飽きません。

鑑さんがPeterさんをもともと大好きなので、今までもPeterライブのエッセンスは、編曲の随所に散りばめられていました。「ヒントになっているねえ」と苦笑することも多々。

コール&レスポンス。

Peterライブでは、お客さんとのコール&レスポンスが見事です。ばっちり呼応していて、Peterライブに足を運ぶお客さんがPeterさんを大好きなのがよくわかります。

でも、そのコール&レスポンスを、福山雅治ライブでやっちゃっても、まったく意味がないんですよ。
なにせ、今の福山雅治ライブは、「お客さんとの信頼関係が皆無」なのだから。

また、Peterライブのマネしている。なんでもかんでもPeterさんのマネしたがるっ!

もう、苦笑いと失望しか出てこなくなりました。


第一、Peterライブの客層と、福山雅治ライブの客層は、完全に異なります。

福山雅治ライブ:40歳~60歳・女性
Peter Gabrielライブ:30歳~60歳・男性

福山チームが参考にすべきライブは、Peterライブにはありません。
氷川きよしライブにこそ、在ります。


福山雅治さんのファンが激減したのは、結婚が原因ではありません。

結婚前から奇妙な言動を繰り返してはいましたが、結婚時に「ファンをないがしろにする」という大失態をさんざん繰り返して本性をさらしてしまいました。
「客よりも株価が大事」を露骨に表現されてしまい、ガッカリしたファンも多かったです。結果、心あるファンほど、福山さんに失望して福山雅治ファンを卒業していきました。

今、残っているファンは、あのさんざんな行動をなんとも感じなかった人たち。
40歳~50歳代の主婦層が中心。

結局、福山さんがご自身のメイン顧客(40歳~50歳の主婦層)を毛嫌いして避けようとするから、こんな中途半端なブレブレのライブになっていくのであって......。


前半はよかったのに・・・

前半は、それなりに楽しかったです。

かつての曲も出てきて懐かしかったし、そこに鑑さんのアレンジが加わって新しい解釈になっていて、わくわくしました。

特に「夏の歌」シリーズは、音楽も映像も充分に作り込まれていて、ひじょうに楽しめました。ストリングスの入った夏の歌はとても印象的で、鑑さんがわざわざ再び楽譜を書き起こしてくださったことを「ありがたい」とも思いました。

あまりにも楽しかったので、「明日も追加しようかな」と思ったくらい。
だからますます、後半がしんどかったです。悲しくなりました。


福山雅治ライブに欠けてしまったもの

モヤモヤした氣分で日曜日を過ごし、月曜日、別のライブに行きました。
主役と、30代のバンドメンバー4名。バンドメンバーは経験もまだまだこれからという人たち。
でも、そんなことは、まったく関係がありませんでした。

主役は1人で、お客さんたちのハートを惹き付けて離しませんでした。

最初から最後まで、彼の演奏に釘付けになりました。
ステージと客席が一対になって、興奮するステージを共に楽しみました。

終演後も拍手が鳴り止まない、あちこちでスタンディングオベーション。
隣席に座り合わせた知らない方が、「素晴らしかったですね!」と興奮して話し掛けてくるほど。

「これが今の福山雅治ライブに足らないもの」と、リアルに感じてしまいました。


ライトアップされたお城

月曜日の主役は、彼自身が光を放っていました。
彼の放つオーラが、ステージ上の若い仲間たちを盛り上げ、さらに、お客さんへと拡がっていきました。

福山さんのライブは、背後のメンバーが放つ豪華な光で、福山さんが照らし出されていました。
全体としては、「音楽性の高いライブ」ということになるのでしょう。

しかし、ライトアップの消えたお城は・・・・・?


もう、いいのでは?と思います。


福山さん、
鑑さんはじめ演奏メンバーの皆様、
ありがとうございました。

福山雅治パンフ


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